米Googleは5日、「Google Apps」プラットフォームの一部として、メールのフィルタリングやアーカイブ、セキュリティの有料サービスを開始したと発表した。Googleが2007年7月に買収したメールセキュリティ企業Postiniの技術に基づいており、Google Appsプラットフォームに統合されたものだ。
 
  サービスは、3つの要素で構成されている。1つ目は、スパムやマルウェアを排除するためのフィルタリングサービス「Google Message Filtering」で、1ユーザーあたり3ドルまたは2ユーロで提供する。
 
  2つ目は、メールによる情報漏洩やコンプライアンス上の問題を解消するための、メールセキュリティとポリシーマネジメントサービス「Google Message Security」で、1ユーザーあたり12ドルまたは8ユーロ。
 
  3つ目は、メールのアーカイブや復旧サービスを提供する「Google Message Discovery」で、文書保存などの法的要求達成やメッセージコンプライアンスを徹底するために利用できる。1年分のデータアーカイブを提供し、1ユーザーあたり25ドルまたは17.50ユーロ。
 
  これらのサービスは、Lotus Notes、Microsoft Exchange、Novell Groupwiseを含む、どのようなメールシステムでも利用できる。また、アップグレードや修正パッチをあてる作業がGoogle Apps側で行なわれるため、ユーザーが気にする必要はない。また、メッセージアーカイブ時にストレージ容量も気にする必要がないというメリットもある。
  関連情報
 
 
■URL 
  ニュースリリース(英文) 
  http://www.google.com/intl/en/press/pressrel/20080205_securityservices.html
 
  Google Enterprise公式ブログの該当記事(英文) 
  http://googleenterprise.blogspot.com/2008/02/simplifying-email-security-archiving.html
 
 
■関連記事 
・ 米Google、メール/IMセキュリティ企業の米Postiniを買収(2007/07/10) 
・ 米Google、「Google Apps」の有料サービス開始(2007/02/23) 
 
 
( 青木大我 taiga@scientist.com )
 
2008/02/06 12:01
 
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