世界知的所有権機関(WIPO)がこのほど発表した「WIPO特許報告2007」によれば、2005年における世界の特許出願数が160万件を超え、過去最高を更新するとともに、1995年から2005年の10年での平均伸び率が4.7%となっていることが明らかになった。
特許出願は、原則として出願から1年半経過しないと公開されないことから、統計も一定程度タイムラグがある。今回まとまったのは、2005年までのデータとなっている。1995年に100万件を超えた特許出願数は、この10年でじつに1.6倍にふくれあがったことになる。
出願された地域別では、日本がトップを守ったが、米国が急追し、中国が3位に急上昇した。以下、韓国および欧州(EPO:欧州特許庁)となっている。これら5地域で世界の77%(登録数ベースでは74%)を占めるに至っている。
国際化の波も特許の世界に押し寄せており、各国の知的財産権担当機関が受けた出願のうち、非居住者によるものが増加。2005年は前年比7.6%の増加を見せた。
分野別では、IT関連分門を含む電気・電子などの分野の伸びが大きく、2000年から2005年の5年で35%程度の伸びを示し、医療分野とともに高い伸びを示した。IT関連では米国への出願がトップ、AV分野では日本への出願がトップだった。
関連情報
■URL
WIPO特許報告2007(英文)
http://www.wipo.int/ipstats/en/statistics/patents/patent_report_2007.html
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( Gana Hiyoshi )
2008/02/18 15:46
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