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文書共有サイト「Scribd」が新しい文書ビューア「iPaper」を発表


iPaperのデモサイト。実際にビューアが埋め込まれているほか、動画による説明も掲載している
 文書共有サイトの米Scribdは19日、Web上で文書を閲覧するためのビューアアプリケーションを大幅に改良した「iPaper」を発表した。また、同社のサービスを個人や企業がプライベートに利用するためのプラットフォームも同時に公開している。

 iPaperは、Flashで開発された100KBのアプリケーションだ。ブラウザにFlashがインストールされていれば自動的に利用でき、PDF、Word、Excel、PowerPoint、OpenOfficeフォーマットに対応している。文書のページをタイル状に表示して好みのページにすぐに飛んだり、ページをパラパラとめくったり、フルスクリーンに拡大するなど、さまざまな方法で文書を閲覧できる。また、文書で表示しているページ数をグラフで表示するなど、ユーザーインターフェイスも工夫されており、動作もスムーズで速いことが注目される。

 もう1つの大きな特徴は、iPaperの文書の中に、Google AdSense広告を埋め込めることだ。この広告はページの間に帯状に挿入される。広告は文書の内容に応じて、適切なものが表示されることになっている。このシステムにより、無料で公開する文書から利益を上げることができる。Scribdでは、広告が入った文書の見本として、Scribdで配信される科学論文誌を公開している。

 また、iPaperは動画共有サイトのサービスと同様、ブログなどに埋め込むこともできる。これは、埋め込みたい文書のページで、JavaScriptコードをコピーし、自分のブログに貼り付けるだけの作業で行なうことができる。

 さらにScribdは、自分の個人的な文書をiPaperを使って公開できるようにするためのScribdプラットフォームを発表した。これは、個人や企業がiPaperを内部利用することを目的とする。既にオンラインストレージ企業のBox.netがこのプラットフォームを採用。ストレージの中にある文書をiPaperを使って閲覧できるようなサービスを提供している。Scribdでは、コードの埋め込みといった簡単な方法から、開発者向けのScribd APIまでさまざまな方法を公開している。

 Scribdの共同創業者兼CEOであるTrip Adler氏は、「我々は、既存フォーマットの最も良いところをまっすぐブラウザに持ち込むこめるネット標準としてiPaperを設計した。我々の目標は、Web上で可能な限り最善の文書閲覧体験を作り出すことだ」とコメントしている。


関連情報

URL
  「Paper」デモサイト(英文)
  http://www.scribd.com/ipaper
  Scribd公式ブログの該当記事(英文)
  http://blog.scribd.com/2008/02/scribd-launches-ipaper-and-platform.html


( 青木大我 taiga@scientist.com )
2008/02/20 13:27

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