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メガネ型HMDで「インスパイア型ユビキタスサービス」の実証実験


ワイヤレス化したメガネ型HMD「モバイルEye-Trek-慧眼-」の試作機
 オリンパスは25日、「インスパイア型ユビキタスサービス(IUS)」の実用化に向けた実証実験を中央大学と実施すると発表した。メガネ型の小型ヘッドマウントディスプレイ(HMD)に現在地付近の観光情報や店舗情報を、利用者の興味や状況に合わせて表示するという。

 オリンパスによると、IUSとは「気付きや発見、感動に満ち、アクティブに生きるライフスタイルを支援する新しいコンセプトのユビキタスサービス。便利さや快適さだけでなく、その一歩先にある充実感や達成感といった人間的な豊かさを実感できるサービスを目指している」という。

 今回の実証実験ではオリンパスの未来創造研究所と、中央大学理工学部経営システム工学科の加藤俊一教授が協業し、中央大の学生約50人を対象に東京都文京区内で実施する。学生らには、オリンパスが開発したメガネ型の小型HMD「モバイルEye-Trek」のほか、GPSや加速度センサー装着してもらい、利用者の位置や行動に応じたレコメンド情報をサーバーから受信してモバイルEye-Trekに表示する。


実証実験のイメージ 表示する情報の例

 表示する情報は、名所・旧跡、神社・仏閣、観光スポット、レストラン・書店・アミューズメント施設などのほか、通りや坂などの由来・歴史情報といった“気付き情報”も含まれる。これにより、目的地への途中で豆知識を得て行動の幅が広がるか、それによって満足感が増すか、あるいは特に目的地を設定せずにIUSから提供される情報によって各スポットを回ることで充実した時間を過ごせるかなどを検証。2012年をめどに実用化を目指すとしている。

 メガネ型HMD「モバイルEye-Trek-慧眼-」の試作機は、「瞳分割方式シースルー光学系」を採用したHMDで、重量(電池含む)は約91g。50cm先に3.8型画面を表示でき、解像度は11.3万画素。3分間のうち30秒間表示する間欠表示で8時間駆動する。また、完全ワイヤレス化したのも特徴だという。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.olympus.co.jp/jp/news/2008a/nr080225isuj.cfm


( 永沢 茂 )
2008/02/25 16:21

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