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mixi規約改定の意図説明「日記を無断使用することはない」


 ミクシィは3日、同社が運営するSNS「mixi」の利用規約を4月1日に全面改定すると発表した。新たな利用規約では「日記等の情報の使用許諾等」という項目が追加され、ユーザーが投稿した日記をミクシィが国内外で無償かつ非独占的に権利を許諾させる内容が盛り込まれている。このことから、日記が勝手に書籍化されることを懸念する声も上がっているが、ミクシィはユーザーが投稿した日記やイラストを無断使用することはないとコメントしている。

 新利用規約は、23条からなる条文に系統立てて整理されている。このうち第18条「日記等の情報の使用許諾等」として、以下の記述が盛り込まれている。1)本サービスを利用してユーザーが日記等の情報を投稿する場合には、ユーザーは弊社に対して、当該日記等の情報を日本の国内外において無償かつ非独占的に使用する権利(複製、上映、公衆送信、展示、頒布、翻訳、改変等を行うこと)を許諾するものとします、2)ユーザーは、弊社に対して著作者人格権を行使しないものとします――。

 この項目を追加した意図についてミクシィは、1)投稿された日記等の情報が、当社のサーバーに格納する際、データ形式や容量が改変されること、2)アクセス数が多い日記等の情報については、データを複製して複数のサーバーに格納すること、3)日記等の情報が他のユーザーによって閲覧される場合、当社のサーバーから国内外に存在するmixiユーザー(閲覧者)に向けて送信されること――の3点について、ユーザーに同意してもらうためと説明。ユーザーがmixiで作成した日記や映像、イラストは、ユーザー自身が権利を有することに変わりはなく、ミクシィがこれらの著作物をユーザーに無断で使用することはないとしている。

 しかし、ミクシィが利用規約改定の意図を説明していなかったせいか、インターネット上では「自分の日記が勝手に書籍化されてしまうのではないか」と懸念する声が上がっている。日記の書籍化についてミクシィは、「従来通り、ユーザーの方々の事前の了承なしに進めることはない」とコメントしている。

 このほかミクシィでは4月1日に、動画共有サービス「mixi 動画」の利用規約を一部改定し、有料サービスの利用規約を新たに設置すると発表した。


関連情報

URL
  利用規約改定のお知らせ
  http://mixi.jp/rules_release.pl

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( 増田 覚 )
2008/03/04 18:15

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