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IPAが2月のウイルス届出状況を公表、正規サイトの改竄に注意喚起


 情報処理推進機構(IPA)は4日、2008年2月のコンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況を公表した。IPAでは3月の呼びかけとして、企業や個人のサイトにウイルスが仕掛けられるケースが増えているとして、利用者側には最新版のセキュリティソフトを使用することとともに、サイトの運営者に対して脆弱性対策の実施を求めている。

 2月のウイルスの届出数は約26万個、届出件数は1,854件で、いずれも1月より減少。検出数の92.2%は「W32/Netsky」が占めており、依然としてNetskyが蔓延している状況が続いている。

 2月の不正アクセスの届出件数は4件で、それらすべてが実際に被害のあったものだった。被害の内訳は、侵入が1件、DoS攻撃が1件、その他が2件。侵入の1件は、SSHで使用するポートにパスワードクラッキング攻撃を受け、管理者権限を奪取されていたことが判明。試験運用的なサーバーであったため、セキュリティ設定や監視が手薄になっていたことが原因としている。IPAでは、試験運用であっても外部からアクセス可能にする場合には、セキュリティ設定で手を抜いてはいけないと警告している。

 IPAが2月に受けた相談件数は350件。内訳は、「ワンクリック不正請求」に関する相談が25件、「セキュリティソフトの押し売り行為」に関する相談が11件、「Winnyに関する相談」が9件などとなっている。

 IPAでは3月の呼びかけとして、「いつも見ているWebサイトでウイルス対策ソフトが警告を発した」といった相談事例が増えているとして、ユーザーやサイトの運営者に対して注意を呼びかけている。

 こうした現象は、攻撃者がサイトを脆弱性などに乗じて書き換え、ウイルスなどを閲覧者にインストールさせようとしている場合が考えられると説明。いつものサイトを閲覧しているつもりでも、ウイルスの感染被害に遭う可能性があるとして、ユーザーに対してはOSやウイルス対策ソフトなどをアップデートして常に最新の状態に保つことを求めている。

 また、利用者の被害を防止するためには、サイト作成者や運営者側の対策が欠かせないとして、サーバーのOSやサーバーソフトなどを常に最新の状態にして脆弱性を解消しておくことや、サイト上のページが改竄されていないかを定期的にチェックすることを求めている。


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URL
  ニュースリリース
  http://www.ipa.go.jp/security/txt/2008/03outline.html

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( 三柳英樹 )
2008/03/04 20:13

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