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スパム配信国は米国が依然トップ、メールと電話を併用する攻撃にも注意


 トレンドマイクロは10日、スパムメールの配信国や地域に関する調査結果を公表している「スパムマップ」のデータをウイルス解析担当者のブログで取り上げ、2008年2月のスパムの動向を紹介した。

 2008年2月のスパムメール配信国別ランキングは、1位は米国の14.37%、2位はロシアの8.01%、3位はブラジルの5.66%、4位はイタリアの5.42%、5位は英国の4.48%という結果となった。1月に続いて米国とロシアが1位と2位となり、上位5カ国からのスパムメールが全体の約38%を占めている。

 2月のスパムメールの事例としては、日本で22億通もの迷惑メールを送信した男性が逮捕された事件を紹介。また、海外の事例としては、殺人代行業者を名乗り身代金を要求するスパムや、フィッシング詐欺に対する銀行からの警告文を装ったフィッシングメール、バレンタインデーのカードを装って不正サイトに誘導するスパムなどを挙げている。

 このほか2月に新たに確認された手口としては、メールと電話を併用したビッシング(vising:voice phising)と呼ばれる手法を紹介。メールには電話番号が記載されており、その番号に電話をかけると自動応答のボイスメール(留守番電話)により、口座番号と暗証番号を聞き出そうとするという。トレンドマイクロでは、金融機関各社はキャッシュカード裏面に問い合わせ先を掲載しており、連絡はこうした確実に信頼のおける電話番号にするとともに、公的証明書の要求無く重要情報を開示すべきではないと警告している。


関連情報

URL
  スパムマップ(英文)
  http://www.trendmicro.com/spam-map/default.asp
  トレンドマイクロ ウイルス解析担当者ブログの該当記事
  http://blog.trendmicro.co.jp/archives/1331

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( 三柳英樹 )
2008/03/11 14:04

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