シマンテックは14日、2月のスパム動向をまとめた月例スパムレポートを発表した。全送信メッセージ中のスパムの割合は約78.5%で、著名人やイベント、大手ブランドなどを利用した手法が目立ったとしている。
レポートは、シマンテックが200万件のアカウントを使って、世界20カ国から収集したメールをもとに分析したもの。2月の全メッセージ中のスパムの割合は1月に続いて約78.5%で、2007年上半期(1月~6月)の平均61%を上回る高い割合が続いている。
2月にはバレンタインデーや、米国では大統領選やスーパーボウルなどの大きなイベントが多数あり、これらのイベントに便乗したスパムも横行したという。最新の手口としては、大統領選挙の候補者や著名人の名前を悪用して、映像ファイルを偽装したトロイの木馬をダウンロードさせ、実行させようとする手法を挙げている。
このほか、中国では大きな被害をもたらした新年の吹雪に便乗する形で、「吹雪のため荷物が配達されなかった」と偽って個人情報を入手しようとするサイトに誘導するスパムや、香港で映画スターのプライベート画像が流出した事件に便乗したスパムなどが確認されたとしている。
関連情報
■URL
シマンテック
http://www.symantec.com/ja/jp/index.jsp
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( 三柳英樹 )
2008/03/14 18:10
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