米Microsoftは18日、Windows Vista SP1をWindows Update上でリリースしたことを発表した。
Windows Vista開発チームでは、Windows Vista SP1をインストールする際にはWindows Updateを利用することを強く勧めている。SP1をインストールする際には、いくつかのパッケージがあらかじめインストールされている必要があるからだ。
また、SP1が対応していないドライバが存在することも確認されており、Microsoftでは対応作業を進めている。Windows Updateはその点も確認し、SP1で未対応のドライバが存在する場合にはWindows Update上にSP1は表示されない。
ちなみに、今回のリリースでは、SP1が自動的にインストールされることはない。自動ダウンロード設定が行なわれているPCでも、自動ダウンロードされるのは、4月中旬となる見込みだ。その際にも、ダウンロードが自動的に行なわれるだけで、インストールが自動的に行なわれることはない。
今回の発表で、SP1は英語版のほか日本語、フランス語、ドイツ語、スペイン語版がリリースされた。SP1が未対応の言語環境では、Windows Vistaを利用していても、SP1はWindows Updateには表示されない。上に挙げた以外の言語への対応は4月中に行なわれ、31言語版でSP1がリリースされることになっている。
ちなみに、SP1をMicrosoft Download Centerからスタンドアロンインストーラとしてダウンロードすることも可能ではある。しかし、前述したようにドライバなども対応済みである必要があり、トラブルを避けるためにWindows Updateの利用が推奨されている。どうしてもスタンドアロンインストーラを利用したいという場合には、必ずKBに記述されている全ての条件を読むように推奨されている。
【追記 20:40】
Windows Update経由でSP1をインストールする場合には、更新プログラム「KB937287」「KB938371」「KB935509」の適用が必要となる(KB935509はVista UltimateおよびEnterpriseのみ)。スタンドアロンインストーラを利用する場合には、これらの更新プログラムの適用は必要ない。
これらの更新プログラムは既に自動配布されているが、KB937287についてはインストール時に一部環境で不具合があったため、自動配布が一時中止されていた。
関連情報
■URL
Windows Vista Service Pack 1
http://www.microsoft.com/japan/windows/products/windowsvista/sp1/default.mspx
Windows Vista公式ブログのエントリー(英文)
http://windowsvistablog.com/blogs/windowsvista/archive/2008/03/18/windows-vista-sp1-released-to-windows-update.aspx
■関連記事
・ Vistaの更新プログラム適用時に一部環境で不具合、米SANS報告(2008/02/20)
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2008/03/19 11:30
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