インターネット先進ユーザーの会(MIAU)は18日、日本ユニセフ協会に対して、“準児童ポルノ”に関する公開質問状を送付した。児童の性的虐待を描いたアニメやゲームなどの“準児童ポルノ”違法化を主張する日本ユニセフ協会に対して、「どのような判断基準なら表現の自由を損なわないか」などと質問している。
日本ユニセフ協会では11日、「なくそう!子どもポルノ」キャンペーンを開始。その中では、児童の性的な姿態や虐待などを描写したアニメ、マンガ、ゲームに加えて、18歳以上が児童を演じるアダルトビデオなども“準児童ポルノ”として、違法化することを訴えている。
この動きに対してMIAUは、児童を性的被害から守り、性的商業的搾取被害を防止するという目的には賛同。その上で、“準児童ポルノ”の問題について、インターネットユーザーが議論するための資料を提供するために、公開質問状の送付に至ったとしている。公開質問の回答期限は3月28日とし、回答はMIAUの公式サイトで公開する。
公開質問では、“準児童ポルノ”を一律に違法化することは、表現の自由に接触する恐れがあると指摘。その上で、日本ユニセフ協会はどのような判断基準であれば、表現の自由を損なわないと考えているかと質問。具体的には、「どのような基準で児童と判断するか」などを聞いている。そのほか、“準児童ポルノ”の閲覧と実際の接触犯罪との因果関係の有無など、全部で9問で構成されている。
関連情報
■URL
「準児童ポルノ」に関する公開質問
http://miau.jp/1205824983.phtml
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( 増田 覚 )
2008/03/19 17:09
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