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ドイツにおけるIT関連刑法犯、件数の増加は鈍化するも深刻化


 ドイツ連邦警察が発表した2007年の刑法犯に関する統計によると、IT関連の刑法犯数は総数では増加が鈍化しているものの、凶悪化・深刻化および高度化していることが明らかになった。

 発表された統計のうち、狭義のIT関連の刑法犯数は3万4,000件と前年比17%増だった。他方、罰金刑を含めたIT関連の犯罪件数は18万件で前年比8%増にとどまった。

 また、ドイツ国内でも深刻化しているいわゆるフィッシングについては、4,200件と前年比20%増と大幅な増加傾向を見せた。これに加えて、平均被害金額が前年の2,000~3,000ユーロから、2007年は4,000~4,500ユーロとおよそ1.5倍増となり深刻化している状況が浮き彫りになった。

 さらに、犯罪技術の高度化も指摘されている。2007年には、IDの盗難、なりすましが増え、オンラインバンキングのID盗難被害が急増したとしている。究極の例としては、株式相場をも操作して詐欺行為を行なったケースが紹介されており、これが「ビジネスモデル」となって犯罪件数が増加し、高度化しているという。また、裏社会におけるIT技術の導入にも目を見張るものがあり、IT技術を用いた違法行為が裏社会に急激に浸透し、摘発される件数も増大していることも指摘された。


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URL
  ニュースリリース(独文)
  http://www.bka.de/pressemitteilungen/2008/pm080328.html

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( Gana Hiyoshi )
2008/03/31 14:53

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