米Googleは3月31日、「Google Docs」にオフライン機能を追加したと発表した。現時点では英語版限定の機能で、少数のユーザーにのみ提供されているが、数週間後には全ユーザーが利用できるようになる予定だ。
このオフライン機能は、Googleがオープンソースで開発している「Google Gears」技術を利用している。そのため、オフライン機能を利用するためには、あらかじめGoogle Gearsをインストールしておく必要がある。
その状態でGoogle Docsを表示させると、画面最上部にアイコンが表示される。オンラインの時には緑色の下矢印が表示され、オフライン時にはグレーに変わる。オンラインとオフラインの切り換え作業は必要ない。
オフラインで作業を行なった後で、Google DocsのWebサイトに再びアクセスすると、オフラインの間に行なった作業が自動的にアップロードされる。このシンクロ作業は、緑色のアイコンの矢印が回転表示されることで識別できる。
現在のところ、Google Docsのオフライン機能は英語でのみ提供されているが、Google Docs公式ブログによると、現在、他の言語でも提供できるように準備しているという。さらに「Google Apps」ユーザーも近いうちに利用できるようになる見込みだ。
Webワープロアプリケーションのオフライン機能は、Google Docsが初めてではない。Webオフィススイートアプリケーションを提供しているZohoは、「Zoho Writer」ですでにオフライン機能を提供していた。しかもZohoは、Google Gearsを利用してオフライン機能を実現している。そのため、Google Docsのオフライン機能がやっと登場したと感じるユーザーも多いようだ。
関連情報
■URL
Google Docs公式ブログの該当記事(英文)
http://googledocs.blogspot.com/2008/03/bringing-cloud-with-you.html
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2008/04/01 13:14
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