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ACCS、YouTubeに無許諾アップロードされた放送番組の削除について説明


YouTubeの削除メッセージ
 コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)は8日、YouTubeに無許諾アップロードされた情報番組の動画がACCSの名義で削除されたことについて複数の問い合わせがあったとして、経緯を説明した。

 問い合わせが寄せられた動画は、関西テレビの情報番組「ぶったま!」で5日に放送された、天台宗の僧侶がチベット問題についての声明文を読み上げる場面の前後の動画。この動画がYouTubeにアップロードされた後、削除され、該当URLにアクセスすると「Association of Copyright for Computer Software(ACCSの英文表記)による申し立てにより削除されました」といったメッセージが表示されることから、ACCSに対して問い合わせがあったという。

 ACCSでは、今回の動画の削除については、デジタル放送推進協会(DPA)と共同で行なっている放送番組の著作権保護活動の枠組みに基づいて実施したと説明している。

 ACCSでは、2007年1月からDPAと共同で放送番組の著作権保護活動を開始し、テレビ番組の著作権に関する啓蒙活動と、不正に流通しているテレビ番組コンテンツの情報を受け付けるサイト「ホットライン・テレビ番組著作権」を開設。ACCSではDPAからの委託を受け、ネットオークションに不正に出品された放送番組の削除業務を行なっているが、2007年10月からはYouTubeにおける違法動画の削除についても委託を受け、無許諾アップロードされた放送番組の削除業務も行なっているという。

 YouTubeへの削除依頼については、放送事業者または「ホットライン・テレビ番組著作権」の情報窓口に寄せられた情報に基づき、外形的に著作権侵害と判断できるものを対象に行なっていると説明。今回の動画についても、この枠組みの中で実施したとしている。

 ACCSでは、これまでにも要請に基づいてYouTubeに無許諾アップロードされた放送番組の削除依頼を行なっており、削除依頼を行なった動画が放送事業者と一般からの情報提供のどちらに基づいて実施したものかについては、DPAとの委託契約における守秘義務があるため回答できないとしている。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www2.accsjp.or.jp/news/release080408.html
  ホットライン・テレビ番組著作権
  http://www.tv-copyright.jp/

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( 三柳英樹 )
2008/04/10 15:56

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