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SQLインジェクション攻撃が活発化、各社がWebサイト改竄被害に注意喚起


 SQLインジェクション攻撃が活発化し、Webサイト改竄の被害が大規模に発生しているとして、海外のセキュリティベンダー各社が警戒を呼びかけている。

 Websenseは23日、数十万のサイトがSQLインジェクション攻撃の被害に遭っており、中には国連や英国政府機関のサイトも含まれているという。Websenseでは、攻撃は広範囲に渡りかつ組織化されており、3月から続く一連の攻撃は同じグループによって行なわれているように見えると指摘。また、2007年2月に、スーパーボウルの会場となったスタジアムのWebサイトが改竄された事件とも似ているとしている。

 F-Secureは24日、SQLインジェクション攻撃により改竄されたWebページの痕跡をGoogleで検索したところ、51万件以上が検出されたと説明。攻撃手法は、日本でも3月から多発している被害と同様に、Webアプリケーションの脆弱性を狙ってSQL文を送り込み、データベースの各要素にURLを送り込むという形で行なわれている。

 Panda Securityも24日、28万2,000ページ以上がSQLインジェクション攻撃によって改竄されていることを確認し、その数はさらに増え続けているとして、Webの管理者に対して自身のページを再確認するよう呼びかけている。


関連情報

URL
  Websenseによるニュースリリース(英文)
  http://investor.websense.com/releasedetail.cfm?ReleaseID=306344
  Websenseセキュリティラボの該当記事(英文)
  http://securitylabs.websense.com/content/Alerts/3070.aspx
  F-Security公式ブログの該当記事(英文)
  http://www.f-secure.com/weblog/archives/00001427.html
  Panda Securityによるニュースリリース(英文)
  http://www.pandasecurity.com/homeusers/media/press-releases/viewnews?noticia=9221

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( 三柳英樹 )
2008/04/25 14:37

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