ドイツ最大の映画産業団体であるHDF KINOはこのほど、映画のデジタル移行について5カ年計画を発表し、2009年にも開始されることが明らかになった。
100年以上続いてきた「化学的」映画の時代に終止符を打ち、デジタル移行を5年以内に目指す同計画は、映画制作会社だけでなく、広告会社など関連業界も巻き込んでの大きな計画となる。デジタル化に際し克服すべき問題、例えば著作権などの権利関係の整理も含め、関係者の調整も行なう必要があるが、これらも解決することを念頭に置いている。
映画のデジタル化は、スポーツやコンサートなどと並んで、映画を次世代における娯楽の中心とするために重要な課題であるとの認識で、映画関係者は一致している。デジタル化に伴い違法コピーの問題が増大することが予測されているが、これらの問題の克服の困難性を考慮してもなお、デジタル化推進は映画産業にとって死活問題と言える。
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■URL
KINOSPOT.DEによる情報(独文)
http://www.kinospot.de/Aktuell.section/Seiten/AktuellArtikel1c436bdd999.html
( Gana Hiyoshi )
2008/04/30 15:58
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