アクセス調査会社の仏Xiti Monitorは4月30日、欧州地域におけるMozilla Firefoxの利用状況に関する調査結果を発表した。
それによると、欧州各国におけるFirefoxの平均シェアは28.8%であることが判明した。これは2008年3月時点の調査であり、2007年3月の調査で24.3%だったことから、この1年間で順調にシェアを伸ばし続けていることがわかる。特に2008年1月は28.0%、2月には28.5%で、この3カ月だけでも0.8ポイントシェアを伸ばしている。
Firefoxを最も利用している欧州の国はフィンランドの45.9%で、次いでポーランドの44.0%、スロベニアの43.7%、スロバキアの42.7%、ハンガリーの41.4%と続いている。
また、興味深いことに、週末にFirefoxの利用率が上がることも判明した。2008年3月の週末のFirefoxシェアは30.1%で、平日は28.3%だった。Xitiはこの理由については述べていない。
他のブラウザと比較してみると、この半年間でInternet Explorer(IE)がシェアを落としたのに対して、Firefoxを含む代替ブラウザがシェアを伸ばしている。IEは半年間でシェアを2.5ポイントを落とした一方、Firefoxは1.8ポイント増、Safariは0.5ポイント増、Operaは0.2ポイント増だった。
世界各地域を見てみると、欧州以上に高いFirefoxシェアの地域は、オーストラリアとニュージーランド含むオセアニア地域で31.2%だった。北米は21.7%、南米は21.3%、アフリカは17.9%で、最も低かったのがロシア、中国、日本を含むアジア地域の17.2%だった。
多くの地域で、Firefoxはこの1カ月間でわずかながらシェアを伸ばす傾向が見られた。欧州は0.4ポイント増、南米とアジアは0.3ポイント増、アフリカは最大の0.5ポイント増。逆に北米地域は0.2ポイント減らした。
Firefoxが徐々にシェアを増やし続けている中で、6月に発表予定のFirefox 3登場によって、シェアがどのように変動するかが注目される。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.xitimonitor.com/en-us/browsers-barometer/firefox-march-2008/index-1-2-3-127.html
■関連記事
・ 欧州でのFirefoxシェアは28.0%、半数に迫る国も(2008/01/30)
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2008/05/01 12:22
- ページの先頭へ-
|