米SNS最大手の「MySpace」のユーザーに大量のスパムメッセージを送信した事業者に対して、MySpaceへ2億3,400万ドルの賠償金を支払うよう命じる判決が下った。英Sophosによれば、2003年12月に米国で制定された迷惑メール対策法「CAN-SPAM法」の賠償金額としては過去最高だという。
支払いを命じられたのは、「スパムキング」や「スパムフォード」などの異名を持つSanford Wallace被告と、そのビジネスパートナーであるWalter Rines被告。2人はMySpaceのアカウントを作成したり、フィッシング詐欺を通じてユーザーのパスワードを詐取。これらを利用してスパムメッセージを送りつけ、広告や着メロなどのグッズの売り上げで金銭を得ていた。裁判所では、MySpaceが70万通以上のスパムメッセージを処理したことやユーザーからの苦情を受けたことに対して、賠償金の支払いを命じる判決を下した。
Sophosによれば、Wallace被告は1990年代にも同様のサイバー犯罪でAOLとCompuServeから訴えられたことがあるという。その後2006年には、両社のユーザーに数百万通のスパムメールを送り、さらにスパイウェアをインストールさせたとして、Wallace被告に400万ドルの罰金が課されたとしている。
関連情報
■URL
Sophosの公式ブログ(英文)
http://www.sophos.com/pressoffice/news/articles/2008/05/myspace-spam.html
関連記事:サオリ姉さんのSurfin'USA(スパムフォードに関する記述)
http://internet.watch.impress.co.jp/www/column/surfusa/backno/971107/index.htm
( 増田 覚 )
2008/05/15 20:39
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