Windows XP Service Pack 3(SP3)をインストールした一部のAMD製CPU搭載コンピュータで再起動を繰り返す不具合が発生していた件で、マイクロソフトは16日、詳細と原因を明らかにした。
今回の不具合は、Intel製CPU搭載コンピュータで作成したWindows XPのイメージが、非Intel製CPU搭載コンピュータで展開されている環境で起こりうるという。多くのPCには、メーカー側でシステム準備(Sysprep)ツールを使って作成したイメージが含まれているが、不具合が発生する環境下でSP3をインストールすると、元のSysprepイメージのレジストリキーが残っているために、Intelプロセッサドライバ(intelppm.sys)が読み込まれることで不具合が起こるという。
15日に掲載されたMicrosoft Update Product Teamの公式ブログによれば、AMD製CPU搭載コンピュータでintelppm.sysが読み込まれるとブルースクリーンになり、再起動が繰り返されると説明している。なお、Microsoftは現在、影響のあるシステムに対してWindows Update経由でSP3を提供することを防ぐ施策を検討中。その上で、初夏をめどにSP3の自動配布も計画しているという。
Microsoftでは、今回の不具合の影響を受けたユーザーに対しては、サポートセンターに問い合わせてほしいとしている。なお、国内での問い合わせ件数については、「来ているか来ていないかも含めてまだ把握していない」(マイクロソフト広報部)としている。
関連情報
■URL
不具合に関するサポートページ
http://support.microsoft.com/kb/888372/
Microsoft Update Product Teamの公式ブログ(英文)
http://blogs.technet.com/mu/archive/2008/05/15/more-on-windows-xp-service-pack-3.aspx
Windows XP サポート ページ
http://support.microsoft.com/ph/1173#tab8
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・ Windows XP SP3適用した一部PCで再起動が繰り返される不具合(2008/05/12)
( 増田 覚 )
2008/05/16 17:07
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