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URFCとNICT、立体ハイビジョン映像のIP伝送実験に成功


 超臨場感コミュニケーション産学官フォーラム(URCF)と情報通信研究機構(NICT)は2日、立体ハイビジョン映像のIP伝送実用化実証実験に成功したと発表した。

 URFCでは、IEEE 1394をベースにして、立体ハイビジョン映像をIP伝送する技術とその装置を開発。NICTが運営する広帯域回線「JGN2plus」などを利用して、2チャンネルのHDV規格のハイビジョン映像を伝送する実証実験に成功した。

 2007年度には、映像の横幅を半分に縮めた上で2つの映像を1つの映像に合成して伝送するローエンドタイプ(約30Mbps)の実証実験を行なったが、今回は2つのハイビジョン映像をそのまま伝送するハイエンドタイプ(約60Mbps)の実証実験を実施。2つの映像がずれることのない完全同期伝送と、ジッターやパケットロスの吸収補正を行なうエラー補正機能の改善を実現した。

 URFCでは、6月4日に東京の大手町サンケイプラザにおいて、京都のNICTけいはんな研究所との間を結んだ実証実験を一般に公開する。また、今回の成果をもとに、NGNを用いて家庭への立体ハイビジョン伝送配信実験を行ない、立体コンテンツのIP配信に関する本格的な商用サービスにつなげる計画としている。


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URL
  ニュースリリース
  http://www2.nict.go.jp/pub/whatsnew/press/h20/080602/080602-1.html


( 三柳英樹 )
2008/06/02 19:26

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