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「ネットのマナーやセキュリティは教育の中で養う」増田総務大臣

「情報通信の安心安全な利用のための標語」表彰式開催

総務大臣賞授与の様子

増田寛也総務大臣
 情報通信における安心安全推進協議会は9日、「平成20年度 情報通信の安心安全な利用のための標語」の表彰式を開催した。

 「情報通信の安心安全な利用のための標語」では、情報通信を安心・安全に利用するためのルールやマナー、情報セキュリティの意識を啓発する標語を募集した。期間は、2007年12月14日から2008年2月29日で、3,250点の応募があった。

 応募作品の中から総務大臣賞1点、協議会長賞3点(児童部門小学生1点、生徒部門中高生1点、一般部門1点)、佳作6点を決定した。総務大臣賞に選ばれた標語は、「考えよう 相手の気持ちを ネットでも」で、兵庫県の女子高校生が作成したものだ。

 このほか、協議会会長賞に選ばれた標語では、児童部門が「迷ったら 必ず聞くよ パパママに」(愛知県の小学生)、生徒部門が「全世界 つながるネット マナーを守ろう」(兵庫県の高校生)、一般部門が「セキュリティ 自宅もネットも 同じです」(東京都の男性)。今回選ばれた標語は、今後、広報・啓発ポスターをはじめ、全国各地で実施される各種啓発事業・行事などで幅広く活用するという。


 表彰式に出席した増田寛也総務大臣は、「携帯電話やインターネットが普及したことで、子供が有害サイトを見たり、ネットいじめに遭う可能性も高くなった。国としても、迷惑メール法や出会い系サイト規制法の改正に加え、携帯電話事業者によるフィルタリングの導入促進なども実施している。加えて、国民一人ひとりが、利用する際に注意すべき点、トラブルの予防策を知ってもらうことが不可欠だと考える。良い情報を見分けて正しく使っていくことを教育の中で養う必要がある。今回の標語募集・啓発は、大きな社会的背景に対して有益な試み」と挨拶した。

 また、日本経済団体連合会情報通信委員会の石原邦夫共同委員長は、「産業界にとっても情報セキュリティは極めて重大な課題。例えば、ボットや迷惑メールへの対策は官民連携で取り組んでいる。その前に、教育や啓発の役割も非常に大きい」とコメント。「我が国はITリテラシーの教育は進んでいるが、利用するにあたってのマナーやルール、セキュリティの教育は不十分。このままで、さらにネットの利用者が増えれば、危険性も拡大する」とした。ただし、「危険な面があるからといって、ネットそのものの利用を制限するような対処法は適切ではない」と述べ、ネット利用における教育の重要性について訴えた。

 情報通信における安心安全推進協議会の和田紀夫会長(NTT取締役会長)は、「普段、情報通信をあまり意識していない方々にも、具体的でわかりやすい標語によって、ネットの安全・安心を考えてもらうことが大切だと考え、2007年12月の本協議会設立とあわせて標語の募集も開始した」と説明。「いくつかの学校では、今回の標語作成を授業の中に取り入れたところもある。早い段階から、ITリテラシーの向上、ルールやマナー、情報の安全性の確保、これらの重要性について、子供たちふが自ら考える機会を作っていただいていることは貴重なこと。今回選んだ標語は、今後、本協議会の活動で生かしていく」とした。


日本経団連情報通信委員会の石原共同委員長 情報通信における安心安全推進協議会の和田会長

関連情報

URL
  情報通信における安心安全推進協議会
  http://www.fmmc.or.jp/hyogo/kyougikai/
  情報通信の安心安全な利用のための標語
  http://www.fmmc.or.jp/hyogo/


( 野津 誠 )
2008/06/09 16:04

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