慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構(DMC機構)と三井情報は16日、慶應義塾内の学術コンテンツを横断的に検索する新しい検索サービスシステムを、Google検索アプライアンスを利用した実証研究で実現したと発表した。
開発した検索サービスシステムでは、慶應義塾内の全ネットワーク上にある学術コンテンツを横断的に検索し、時系列やキャンパス単位での多次元分析を実現。検索サービスシステムは実証研究の成果として、慶應義塾の公式サイト上で「Keio Information Concierge Service(KICS)」として公開している。
キーワードによる検索結果の画面では、慶應義塾発信の公式情報や研究室の研究成果情報を表示するとともに、ページ右側には出力結果に関する代表研究者・教員名や研究拠点キャンパスなどを表示し、絞り込み検索が行なえる。
このほか、検索結果の各ページを時系列に沿って年表型に配置する機能や、各ページが慶應義塾のどのキャンパスから発信されているかを割合として示す機能を搭載。また、Google検索APIを利用し、慶應義塾大学出版会のWebサイトと慶應義塾の学術情報リポジトリとの書籍統合検索を実現し、Googleブック検索内の書籍と慶應関連書籍が同時に検索できる機能を備える。
DMC機構と三井情報では、Google検索アプライアンスを用いたことで、2006年度に実施したプロジェクトと比べて、工数は4分の1、運用コストは23分の1で実現できたと説明。今後、DMC機構と三井情報では共同で、企業内の知財情報検索など、企業内検索サービス分野への展開を目指すとしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.mki.co.jp/service_news/service_news_2008/080616_01.html
慶應義塾
http://www.keio.ac.jp/
( 三柳英樹 )
2008/06/16 16:43
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