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Thunderbirdに未パッチの脆弱性、修正までJavaScript無効を推奨


 デンマークのSecuniaは2日、メールソフト「Thunderbird」に複数の脆弱性が見つかり、ユーザーのシステムが危険にさらされる可能性があると発表した。脆弱性の危険度は5段階中で上から2番目の“Highly critical”とレーティングしている。脆弱性が修正されるまで、JavaScriptを無効にすることを勧めている。

 Thunderbirdを提供するMozillaによれば、ブラウザエンジンに含まれていた安定性に関するいくつかのバグが見つかったという。これらのバグの一部は、特定の状況下でメモリ破壊の形跡が見られるクラッシュで、少なくともその一部については、条件が整えば任意のコード実行に利用される恐れがあるとしている。

 この脆弱性は、Webブラウザ「Firefox 2.0.0.14」でも見つかっていたが、1日にリリースされた「Firefox 2.0.0.15」では修正されている。ThunderbirdはFirefoxと同じブラウザエンジンを利用しており、メッセージのプレビューでJavaScriptが有効になっている場合には影響を受ける。デフォルト設定では無効になっているが、Mozillaではメッセージを表示する際はJavaScriptを実行させないよう推奨している。

 このほかにもThuderbirdでは複数の脆弱性が見つかっているが、いずれも現時点では修正されていない。


関連情報

URL
  Secuniaのセキュリティアドバイザリ(英文)
  http://secunia.com/advisories/30915/
  MFSA 2008-21: メモリ破壊の形跡があるクラッシュ (rv:1.8.1.15)
  http://www.mozilla-japan.org/security/announce/2008/mfsa2008-21.html
  MFSA 2008-24: キャッシュファイルからのクロームスクリプトの読み込み
  http://www.mozilla-japan.org/security/announce/2008/mfsa2008-24.html
  MFSA 2008-25: mozIJSSubScriptLoader.loadSubScript() による任意のコード実行
  http://www.mozilla-japan.org/security/announce/2008/mfsa2008-25.html
  MFSA 2008-33: ブロックリフローにおけるクラッシュとリモートコード実行
  http://www.mozilla-japan.org/security/announce/2008/mfsa2008-33.html

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「Firefox 2.0.0.15」公開、12件の脆弱性を修正(2008/07/02)


( 増田 覚 )
2008/07/04 15:30

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