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Web上のテキストにマーカーペンを引ける「コモンズ・マーカー」


マークしたい部分を選択すると、「コモンズ・マーカー・ツール」の入力ウィンドウが開く

登録したコメントを「コモンズ・マーカー・ツール」に読み込み、その横にある「<」ボタンをクリックすると、該当部分までオートスクロールする

ユーザーごとの「マイ・マーク」ページで、登録してあるコメントおよびその対象となっているコメントを一覧できる
 コモンズ・メディアは4日、任意のWebページ上のテキストを選択して、コメントを付けておけるサービス「コモンズ・マーカー」を公開した。Internet Explorer 7/6、Firefox 3/2、Safari 3に対応しており、無料のユーザー登録を行なうことで利用できる。

 あらかじめ「Commons Markerブックマークレット」をブラウザに登録しておくことで、マーカーペンを引くような感覚でWebページ上のテキストを選択し、それに対してコメントを付けて保存できるのが特徴だ。

 コメントを付けたいページでブックマークレットを選択すると、「コモンズ・マーカー・ツール」が立ち上がり、ページ右上にオーバーレイ表示される。その状態でテキストの一部をマウスドラッグして選択すると、入力ウィンドウが開き、コメントとタグを入力・保存できる。保存したコメントは、コモンズ・マーカー・ツール上に読み込んで表示できるほか、ユーザーごとに用意された「マイ・マーク」ページにおいて一覧できる。

 コモンズ・マーカー・ツールには、マークした部分までページをオートスクロールして、該当部分を強調表示する機能も備える。長いページや、同一ページ内に複数のマークを付けた場合でも、該当部分をワンクリックで参照できる。コモンズ・メディア代表取締役の星暁雄氏は、「ありがちな“Web上の付せん”メタファに比べ、コメントの一覧性に優れている」と説明する。

 なお、コモンズ・マーカーに登録した情報は、他のユーザーと共有することが前提となっている。コモンズ・マーカーのサイト上には「Hot Marks」として、コモンズ・マーカーに多く登録されているページが一覧表示される。そのページにアクセスしてコモンズ・マーカー・ツールを立ち上げると、ユーザーらによってそのページに付けられているコメントがツール上に一覧表示されるとともに、該当部分もオートスクロールで簡単に参照可能だ。このほか、新着マーク情報も公開されている。

 他ユーザーがそのページに対して付けたコメントを一覧できるという機能を活用すれば、ブログのコメント機能の代わりとしても利用できるという。

 コモンズ・マーカーのアイデアは、星氏がWebマガジンの編集者をしていた時代に、Web上の記事に対して注釈や訂正を直接入れるツールが欲しいと思ったことがきっかけで生まれたという。その後、ソーシャルブックマークなどによる情報共有などの潮流もふまえ、まずは今回、一般向けのサービスとして無料公開。今後、事業化を検討していく。

 なお、星氏によれば、コモンズ・マーカーは、あくまでもユーザーによりWeb上の知を共有するソーシャルツールとして位置づけているという。自分が付けたマークやコメントを非公開としたり、ユーザーを限定して公開するようなグループ機能は現時点では実装していない。

 また、コモンズ・マーカーでは、マークした部分のテキストデータが、ユーザーのコメントとともに同サービスのサーバーに保存される仕組みになっており、オリジナルのWebページを閲覧しなくとも参照できるようになっている。利用規約では、他人の著作権を侵害しないことなどを求めている。


関連情報

URL
  コモンズ・マーカー
  http://commonsmarker.com/


( 永沢 茂 )
2008/07/04 19:14

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