JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)は9日、複数のDNSサーバー製品においてキャッシュポイズニング攻撃を許す脆弱性が発見されたとして、脆弱性情報を公開した。
この脆弱性は、ISC BINDの全バージョン(BIND 8を含む)やマイクロソフトのDNSサーバー、複数のCisco製品、複数のJuniper製品など、多くの製品に影響を及ぼすもの。脆弱性が悪用された場合、DNSキャッシュサーバーが偽のDNS情報により汚染される可能性があり、これにより悪意のあるサーバーにユーザーが誘導される恐れがある。
この脆弱性に対しては、マイクロソフトが9日にセキュリティ更新プログラム「MS08-037」を公開して対応するなど、ベンダー各社が修正済みソフトウェアを公開しており、JPCERT/CCではネットワーク管理者などに対して、修正済みソフトウェアへのアップデートを推奨している。また、脆弱性の詳細については、海外のセキュリティ研究者により8月に公表される予定だとしている。
関連情報
■URL
複数のDNSサーバ製品におけるキャッシュポイズニングの脆弱性
http://www.jpcert.or.jp/at/2008/at080013.txt
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( 三柳英樹 )
2008/07/09 16:06
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