ソフォスは9日、6月の「Webウイルストップ10」と「メールウイルストップ10」を発表した。
世界4カ所でウイルスやスパムなどを解析しているSophosLabsの調査に基づいてまとめたもので、メールウイルスは1位「Mal/Badsrc-C」(31.36%)、2位「Mal/Iframe-F」(22.94%)、3位「Mal/ObfJs-A」(9.81%)など。6月は、Webサイトから悪質なスクリプトをダウンロードするBadsrc-Cをはじめ、SQLインジェクションによる攻撃が目立ったという。
SQLインジェクションは目新しい手法ではないが、最近は攻撃が増加しており、SophosLabsが6月の第1週に行った調査では、1日あたり平均150サイトが新たに被害を受けていることが確認されたとしている。
メールウイルスは、1位「Troj/Agent-HCI」(18.84%)、2位「Troj/Pushdo-Gen」(18.54%)、3位「W32/Netsky-P」(12.32%)など。Agent-HCIは、グリーティングカードを装った添付ファイルをユーザーに開かせることで、自身をシステムファイルにインストールさせるトロイの木馬。ソフォスによれば、今年はサッカーの「Euro2008」や、オリンピックなどのスポーツイベントが多いため、それらに関連する情報を装って添付ファイルを開かせようとする手口が目立つという。今後、8月のオリンピック開催に向けてさらなる注意を呼びかけている。
関連情報
■URL
ソフォス
http://www.sophos.co.jp/
SophosLabs(英文)
http://www.sophos.com/security/sophoslabs/
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( 永沢 茂 )
2008/07/09 16:45
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