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Googleが「検索結果ランキング決定3原則」公開


 米Googleは9日、検索結果ランキングを決定する際に採用している3原則を公開した。Googleのコアランキングチーム責任者で、GoogleフェローのAmit Singhal氏が公式ブログでコメントしたものだ。

 それによると、3原則とは、1)地域ごとに最適な検索結果を全世界で提供すること、2)シンプルに保つこと、3)手作業による介入を行わないこと――である。

 1つ目の原則によれば、Googleではどの国のどの言語による検索クエリーであっても、理想と程遠い検索結果が出た場合には、それを将来の改良のために分析し、利用するという。

 2つ目の原則ではシンプルさが問われているが、多くの要素が関連する検索アルゴリズムをシンプルに保つことには大変な努力を要する。それでもGoogleはこのために多大な努力を傾けており、毎週10カ所ほどの変更を加え、システムをシンプルに保つと同時に、検索結果の向上に努めているという。

 3つ目の原則に関しては、Googleが手作業でランキングを操作しているのではないかとの疑惑が絶えず取り沙汰されてきたが、Singhal氏はこれをはっきりと否定した。手作業でランキングを操作するよりも、人類が作成したページやその中のリンクの「集合知」を利用して、アルゴリズムによってランキングを決定した方がはるかに多くの情報量が含まれており、最良の結果に導くとの信念を持っているという。

 さらに、クエリーに問題がある場合、それはアルゴリズムに問題があることを示していることが多いという。もしそこでアルゴリズムを改良すれば、ただ1つのクエリーの結果を改良できるだけでなく、同時にその分類に属する多数のクエリーを、他のすべての言語に対して同時に改良できる可能性が開ける。Googleは、そのように考えているとしている。

 もっとも、Googleは法規制、児童ポルノ、コンピュータウイルスやマルウエアなど、ページがいくつかのポリシーに違反している場合、それらのサイトにたいして何らかの処置を取ることも併せて指摘している。

 Googleは最近、同社の検索アルゴリズムやメカニズムについて、差し支えない範囲で情報公開を始めており、Singhal氏も近々、ランキングを決める技術についてさらに詳しく説明するとしている。


関連情報

URL
  Google公式ブログの該当記事(英文)
  http://googleblog.blogspot.com/2008/07/introduction-to-google-ranking.html


( 青木大我 taiga@scientist.com )
2008/07/10 12:25

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