JWordは15日、携帯電話向けのWeb検索サービス「JWordモバイル」を開始した。利用は無料。サイト(http://m.jword.jp)に直接アクセスするか、提携ポータルサイトの携帯電話向けページで利用できる。サービス開始当初は、「@nifty」「Infoseek」「livedoor」「モバイルサーチ」が対応しており、検索結果に「J」アイコンを表示する。
● 携帯電話でもダイレクトアクセスを実現
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JWordモバイル概要
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「JWordモバイル」では、検索したキーワードがJWordの登録情報にヒットした場合、検索結果ページを経由せず、当該サイトを直接表示する「ダイレクトアクセス」機能を備える。ヒットしない場合は、「Yahoo!モバイル」の検索結果を一覧表示する。
また、PCサイトを携帯電話向けに変換して表示する機能も用意。表示オプションで、「画像あり」「テキストのみ」「画像一覧」「モノクロモード」などを選べるほか、テキストや画像の表示方法をあらかじめ設定しておくことも可能だ。テキストコピーやページソース表示も行える。
動画検索・再生機能も備える。「YouTube」「Yahoo! 動画」「MySpace」などの動画共有サイトを指定して検索できる。動画は、FLV形式から携帯電話に適した3G2形式などに変換して再生する。表示サイズや画質、音質などを変更することも可能だ。PCサイトやブログに貼り付けられた動画も変換・再生できる。
このほか、PDFファイルをテキストに変換する機能や、ページ内の電話番号を「phone to」リンクに変換する機能、ページに貼られたZIPファイルの中身を確認できる機能などを用意。閲覧時にCookieが必要なサイトでは、ユーザーの携帯電話に代わって、JWordのサーバーがCookieを発行する機能もある。なお、「JWordモバイル」の変換機能は、有限会社Colorsが運営するPCサイトの携帯電話向け変換サービス「ぐるっぽ」の技術提供を受けて実現した。
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Web検索と動画検索を提供
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動画変換機能
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動画再生設定
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● 満を持してのモバイルマーケット進出
JWordの古梶秀樹代表取締役社長は、「以前から携帯電話向けサービスの要望はあったが、モバイルサービス参入は最後発であると考え、苦心して戦略を練った。満を持してのモバイルマーケット進出」と話す。「ダイレクトアクセス」「PCサイト変換」「動画検索・再生」を特徴としており、「フルブラウザをしのぐ機能を提供する」とアピールした。
古梶氏は、携帯電話でのWeb検索について、「ユーザーは、『検索結果が見にくい』『固有名詞の検索結果が弱い』といった不満を抱えている。その点をダイレクトリンクが解消する」と説明。また、ダイレクトリンクには、JWordのサイト審査をクリアしたものだけを登録しているため、「安心して利用できる」とした。PCサイト変換については、「『Googleモバイル』よりも細かく表示設定ができる」とアピールした。
動画検索・再生機能については、「複数の設定をすることで最新の機種でなくてもスムーズに再生できる」と説明。「JWordのサーバーで変換した後、ユーザーの機種に合わせたかたちで表示させている。YouTubeは3キャリアに対応しているが、古い機種では見られない。また、携帯用に動画の品質を落としているので、高画質で見たいときは、『JWordモバイル』を利用してもらいたい」(メディア事業推進部の徳永伸一郎氏)。
このほか、「JWordモバイル」の広告商品も紹介。年間の売上目標は1億2000万円とした。さらに、JWordでは、PC向け検索サービスにおいて、ユーザーの地域に合わせた情報を表示する広告商品「ご当地ワード」も発表した。サイバーエリアリサーチが提供するIPアドレスの位置情報認識データベース「SURFPOINT」を利用しており、都道府県単位での検索連動型広告を表示する。「ご当地ワード」では、初年度6億年の売上を目指す。
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JWordの古梶秀樹代表取締役社長
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ご当地ワードの概要
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関連情報
■URL
JWordモバイル
http://m.jword.jp/
ニュースリリース
http://www.jword.jp/company/info/info_newsrelease.jword.htm?newsid=2008071502&text=XLW
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( 野津 誠 )
2008/07/15 17:41
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