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WaiWai問題の謝罪および内部調査結果ページ
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毎日新聞社は20日、英語版サイト「Mainichi Daily News」のコラム「WaiWai」に「低俗過ぎる」不適切な記事を掲載していた件について内部調査結果を発表した。毎日新聞の7月20日付朝刊の1面と特集面(22面と23面)に掲載したほか、同社のサイト「毎日.jp」でも公開している。
毎日新聞社では、WaiWaiに掲載されていた不適切な記事について、「ほとんど(社内の)チェックを受けず、社内でも問題の大きさに気づかずにいた」と説明。2008年3月までに15件寄せられた苦情についても放置していたとして、「いずれも深刻な失態であり、痛恨の極み」としている。また、Mainichi Daily Newsの全ページに、外国人スタッフが「hentai」「geisha」などの41語のメタタグを埋め込み、検索エンジンに反応しやすいようにしていたことも明らかにした。
このほか、「開かれた新聞」委員会の見解も掲載。委員のひとりであるノンフィクション作家の吉永みち子氏は、「『WaiWai』は、日本人なら『ありえない』と思って読むたぐいの記事に信ぴょう性を加えてしまった。外国の人は日本の雑誌の色合いまで判断できないのだから、とんでもない誤解を生む危険もある。そういうコラムを外国人に丸投げしていた現実は恐ろしい」などとして、「信じられない記事の垂れ流し」であると非難している。
WaiWaiは、週刊誌や夕刊紙などを引用した英文記事を2008年6月までに2561本掲載。その中には、「料理、獣、悪徳とその愛好者」というタイトルで異常な性的嗜好(しこう)の話を取り上げるなど、誤解を招く記事が多数含まれていたが、「いずれも事実の裏付けもないまま翻訳して記事化していた」。なお、WaiWaiは既に閉鎖しているが、「過去の記事を転載しているサイトなどが判明すれば、事情を説明し、訂正や削除の要請を続けていきたい」としている。
毎日新聞社では今回の問題の監督責任を問い、当時、総合メディア事業局長だった渡辺良行常務らを20日付で追加処分。また、8月1日付で「Mainichi Daily News」を新体制に組み替え、9月1日から新編集長の下で、「海外に向け正しい日本理解の素材を発信するサイト」としてニュース中心のサイトに刷新するとしている。
関連情報
■URL
毎日デイリーニューズ「WaiWai」問題 おわびと調査結果
http://www.mainichi.co.jp/home.html
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・ 「低俗過ぎる」毎日新聞英語版のゴシップサイトが批判受け閉鎖(2008/06/24)
( 増田 覚 )
2008/07/22 14:08
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