SNS世界最大手のMySpaceは22日、OpenIDをサポートすることを正式に発表した。
OpenIDをサポートしたサービスの数が増えれば増えるほど、ユーザーはログインIDやパスワードを覚える手間が少なくなり、サービスを提供する企業もユーザーのアイデンティティを管理する手間を大幅に省くことができるようになる。
しかし、OpenIDの実装にはサービスによってまだ差が開いている。他のOpenIDサービスからのログインを許可するサービスもあれば、OpenIDのアカウントを開くことができるだけというサービスもある。
MySpaceは、OpenIDのサポートを発表したばかりであり、今後どのくらいのスピードでOpenIDの機能を実装していくかが注目されるところだ。
また、この発表に合わせて、MySpaceがすでに発表している「Data Availability」イニシアティブの2つの実装事例を発表した。これは「Flixter」と「Eventful」の2社の実装で、両社のサービスではMySpaceのプロフィールデータをシンクロしたり、MySpaceのプロフィールにイベント情報を表示させるなどの連携機能を実装している。
MySpaceでは、開発者がデータをさらに有効利用できるよう、Data Availability機能の強化も発表。MySpace APIの取得内容を24時間に限定してキャッシュできるようにしたほか、MySpaceのプロフィールデータの一部を保存できるようにした。これによって、より柔軟なアプリケーションを開発できるようになるとしている。
OpenIDもData Availabilityイニシアティブも、両方ともユーザーのアイデンティティに関わる事柄だ。MySpaceが今回2つの発表を行ったことは、同社がこれまで表明してきたように、ユーザーのアイデンティティ情報のハブになるという戦略を着々と実践していると見るべきだろう。
関連情報
■URL
MySpace
http://www.myspace.com/
ニュースリリース(英文)
http://www.businesswire.com/news/home/20080722006024/en
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2008/07/23 11:39
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