ドイツ連邦政府は、従来型のIDカードを電子型のIDカードに切り替える法律の施行日を2010年11月1日にすると発表した。
新たな電子IDカードは、ネットでの処理が可能になる。このことを受け連邦内務大臣のショイブレ氏は、電子IDカードの導入は市民にとってセキュリティが高く簡便なものになるだけでなく、ビジネス上でも重要な役割を果たすと指摘。特に官僚的な事務処理を一切排除でき、効率化のポテンシャルが大きいとしている。インターネットへ対応したことによって、毎年1億3000万ユーロの節約が可能になると試算されている。
ドイツでは現在、人口約8300万人のうち6000万人以上の国民がIDカードを利用。公的な側面のみならず、私的な側面でも利用されているという。しかし、インターネットではIDカードを利用することができず、効率の悪さが指摘されていた。電子IDカードの導入後は、電子政府認証のもと、eビジネスなど種々の側面でこの電子IDカードが利用可能になるという。
将来的には電子パスポートともリンクさせる予定であるとしており、当面の間はEU内での電子パスポートへのリンクを予定しているという。
関連情報
■URL
ニュースリリース(独文)
http://www.bmi.bund.de/cln_012/nn_122688/Internet/Content/Nachrichten/...
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( Gana Hiyoshi )
2008/07/28 13:39
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