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オンライン付箋「lino」、共有機能を強化した新バージョン


linoのキャンバス画面
 インフォテリア・オンラインは31日、オンライン付箋サービスの新バージョン「lino '08 natsu」(ベータ版)を公開した。利用には無料のユーザー登録が必要。OpenIDでもログインできる。対応ブラウザはInternet Explorer 7/6、Firefox 3/2、Safari 3。

 「lino」は、サイト上で各ユーザーに用意された「キャンバス」にメモやToDo、画像などを付箋として貼り付けられるサービス。キャンバスの公開・非公開設定、他のユーザーを「友達」登録する機能、友達への付箋送信機能などを備える。「lino '08 natsu」では、キャンバスの共有機能を強化した。

 新バージョンでは、特定のメンバー間でキャンバスを共有できる「グループ機能」を追加。従来は、自分のキャンバスを友達リストの友達全員か、一般に公開することが可能だったが、今回から、参加者を限定したグループの中でキャンバスや付箋を共有可能となった。グループのメンバーやキャンパスが一覧できる「グループページ」も設けた。


グループページ グループ作成画面

 グループへの参加は、グループページから申請を行うか、管理者からの招待が必要となる。グループのキャンバスでは、メンバーの誰もが付箋を編集可能。また、グループの管理者権限は、メンバー内の何人でも付与できる。

 さらに、新着付箋の自動表示機能を追加した。共有しているキャンバスに新しい付箋が貼られると、自動的に画面上に表示される。ブラウザの更新ボタンをクリックする必要がないため、「付箋でチャットをしているような感覚」だという。

 このほか、従来の日本語・英語版に加え、中国語版linoも公開した。今回からInternet Explorer 6にも対応することになった。ただし、「linoのすべての機能を快適に使うには、Ajaxの処理が早いFirefox 3かSafari 3を推奨する」とのことだ。


新着付箋の自動表示。キャンバス上部に新着通知を表示 ユーザーが公開設定をしたキャンバスの一覧ページを新設 写真の貼り付けにあう付箋の新デザイン追加

新バージョンではユーザー間の広がりを意識

インフォテリア・オンラインの藤縄社長(左)、同社サービスデザインマネージャーの甲斐淳仁氏(右)
 インフォテリア・オンラインの藤縄智春代表取締役社長は、4月に「lino」を開始して以降のユーザーの反応を説明した。「現在の登録ユーザー数は非公開だが、1日100~300人のペースで増加している」という。個人および企業ユーザーのユニークな利用事例を紹介し、さまざまに活用できる点をアピールした。

 「1日1万枚の付箋が貼られており、午前9時台のアクセスがピーク。休日よりも平日のアクセスが多い」とのことで、「その日すべきことをlinoで朝確認する流れができている」と話す。また、「利用者の5割はキャンバスを非公開にしている」という。「今回の新バージョンでは、個人利用よりもユーザー間の広がりを意識した機能を追加した」と述べた。

 「lino」のビジネスモデルについては、「ユーザー数は増えているが、まだ考える段階ではない。まずは楽しく使ってもらいたい」と話す。linoを開始して以降、インフォテリア・オンラインが提供する法人向けのオンライン表計算サービス『OnSheet』の契約も伸びている。コンシューマ向けの無料サービスで企業の認知度を上げ、他の有償サービスにつなげたい」との考えを示した。

 「lino」のユーザー層については、「アルファギークまでは行かないが、ある程度ネットに詳しい人たちが、面白いサービスだと思って使ってくれているようだ」と話す。「ただ、利用シーンはさまざまに考えられるので、もっと一般の人たちに知ってもらった方が、面白く使っていただけるのでは」とした。


関連情報

URL
  lino β
  http://linoit.com/
  ニュースリリース
  http://online.infoteria.com/news/pr080731.html

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無料のオンライン付箋サービス「lino」ベータ版開始(2008/04/02)


( 野津 誠 )
2008/07/31 15:28

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