トレンドマイクロは4日、ウイルス対策製品の共通モジュールであるウイルス検索エンジンの最新版「VSAPI 8.9」の提供を開始した。カーネルメモリの使用量を最大70%削減し、軽快な使用感を実現するという。個人向け製品の「ウイルスバスター」では、20日から利用可能となる。
VSAPIは、定期的に配信されるパターンファイルを展開するほか、最新の不正プログラムの検出・駆除などの処理を行うもの。現行バージョンである8.71は、すべてのパターンファイルをカーネルメモリで展開して処理していたが、8.9では、パターンファイルに含まれる、不正プログラムの有無の確認に使用する情報だけをカーネルメモリに展開することが特徴。これにより、平常時のVSAPIのカーネルメモリ使用量を最大70%削減し、他のアプリケーションが使用可能な領域を大きくすることができるという。
トレンドマイクロでは4日、同社サイトで企業向け製品を対象にVSAPI 8.9を公開。19日には「ウイルスバスター コーポレートエディション」など法人向け製品、20日には「ウイルスバスター2008」「ウイルスバスター2007」など個人向け製品のActive Update機能による自動アップデートを通じて配信する。なお、新バージョンの提供に伴い、現行バージョンの8.71は、2009年2月20日にサポートを終了する予定。
関連情報
■URL
検索エンジンのアップデートに関するページ
http://www.trendmicro.co.jp/download/engine.asp
( 増田 覚 )
2008/08/04 15:48
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