米Googleは6日、「Google Search Appliance」の新バージョンを発表した。ハードウェアとソフトウェア双方を改良した新アーキテクチャを採用し、1台のアプライアンスで最大1000万ドキュメントをインデックスできるようになった。
Googleでは、これと同程度のドキュメントを検索する他の企業向け検索ソリューションでは、10台以上のサーバーが必要になるとしており、Google Search Applianceの簡便性を主張する。
さらに新バージョンでは、企業で使用されるEMC Documentum、IBM FileNet、OpenText Livelink、Microsoft SharePointといったコンテンツシステムに対応した。
また、最良の検索結果をそれぞれのユーザーが得られるような工夫も加えられた。管理者は、ユーザーグループごとに検索結果の重み付け方法を変更できる。例えば、エンジニア向けには設計ドキュメントが、マーケティング部門にはマーケティング文書が上位に来るよう設定できる。さらに、URLや日付だけでなく、ドキュメントのメタデータをもとに特定の文章を上位に表示させるようバイアスをかけられる。
特定のトピックスやドキュメントが登録された場合、メールで通知するアラート機能や、どのような検索クエリーが行われているかを管理者が調査できる高度なレポート機能なども含まれている。
セキュリティ面ではKerberos認証をネイティブサポートしたほか、ユーザーインターフェイスも4カ国語追加、スペルチェック機能もドイツ語、フランス語など6カ国語が追加されている。
Googleでは、収入の97%が広告ビジネスからもたらされるが、Google Search Applianceはそのわずかな例外の1つを担うビジネスとなっている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.google.com/intl/en/press/pressrel/20080806_new_gsa.html
製品概要(英文)
http://www.google.com/enterprise/gsa/index.html
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2008/08/07 12:34
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