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Google Sitesを悪用するスパムが登場、MessageLabs調査


 MessageLabsは、2008年7月におけるスパムメールやセキュリティに関する月例レポートを公表した。7月のメールトラフィック中に占めるスパムメールの割合は75.1%で、7月から1.4ポイント減少。最もスパムメールの割合が高かった国はスイス(84.2%)で、その他の国は米国が79.8%、英国が69.9%、ドイツが70.0%、中国が72.9%、日本が67.8%などとなった。

 レポートでは7月の特徴として、Googleのホスティング型アプリケーション「Google Sites」を開くようしたスパムメールが捕捉されたことを挙げている。Google Sitesは、Wikiタイプのページを容易に作成することができ、作成したURLが無作為と思われる文字列によって構成されることから、悪意のあるサイトのブロックがより困難になる可能性を指摘している。また、こうしたページの作成には、Googleのアカウント作成に必要なCAPTCHA認証を突破するプログラムが利用された可能性があるとしている。

 MessageLabsでは7月に悪意のあるWebサイトを1日平均で3968件捕捉しており、6月に比べて91%増加したという。これは、SQLインジェクション攻撃が増加したことが原因で、多数のサイトに悪意のあるJavaScriptが埋め込まれたことが検出されたとしている。

 また、7月にはStorm Wormのボットネットにより、米国主導のイラン侵攻に関するニュースの動画を装ったメールや、新たな偽セキュリティソフトをインストールさせようとするメールが台頭。メールのリンクをクリックすると、「video.exe」というファイルがダウンロードされた後、偽のセキュリソフト「Antivirus XP 2008」がインストールされ、ソフトウェアのライセンス料支払いを要求されるとして、注意を呼びかけている。


関連情報

URL
  メッセージラボ インテリジェンス月次報告書「2008年7月号」(PDF)
  http://www.messagelabs.co.jp/mlireport/MLIReport_2008%2007_July_FINAL_jpn_FINAL.pdf
  MessageLabs
  http://jp.messagelabs.com/


( 三柳英樹 )
2008/08/08 17:20

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