中国の国別トップレベルドメイン名(ccTLD)である「.cn」が、ドイツの「.de」を抜き、世界最大のccTLDになったことが、8日までに明らかになった。「.cn」より多く登録されているTLDは、gTLDの「.com」しかないことになる。
このデータは、インターネットドメイン利用状況などを調査しているZookNICにより集計されたものだ。それによると、2008年7月時点で「.cn」は1236万件あり、「.de」は1215万だった。ドイツの「.de」はここ24カ月間にわたって最大のccTLDだったが、中国の「.cn」はその間に950%もの驚異的な増加を遂げたことになる。この結果、「.cn」と「.de」を合わせて、世界のccTLDの37%を占めるまでになった。
1年半前の2007年1月調査時点で「.cn」は、「.de」、英国の「.uk」、EUの「.eu」、オランダの「.nl」に次ぐ、5番目のccTLDだった。そして、TLD全体では「.com」「.de」「.net」「.uk」「.org」「.info」「.eu」「.nl」に次ぐ9番目だった。しかし今回の調査では、「.cn」より大きなTLDは「.com」だけとなった。
「.cn」躍進の理由について、ZookNIC創業者兼社長のMatthew Zook氏は「魅力的な価格、政策の変更、中国のインターネット利用者の増加が続いていることなどの理由の組み合わせが、このような『.cn』のとてつもない増加という結果をもたらした」と説明している。
【お詫びと訂正 2008/08/12 13:00】
記事初出時、「.nl」をノルウェーのトップレベルドメイン名としていましたが、正しくはオランダのトップレベルドメイン名です。お詫びして訂正いたします。
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■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.zooknic.com/pr_2008_08_08.html
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2008/08/11 12:27
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