KDDIは19日、子会社の「KDDI Hong Kong」(KDDI香港)が提供している電子メールサービスにおいて障害が発生し、受信メールの一部が正常に処理されず、外部の第三者に送られた可能性があることを明らかにした。KDDI香港では原因について、不正アクセスによるプログラム改竄の可能性も考えられるとしている。
KDDI香港によれば、障害は7月31日~8月14日に発生し、現在はシステムを切り替えて復旧しており、取り得る限りのセキュリティ対策などを実施済みだとしている。原因については調査中だが、不正アクセスによるプログラム改竄などの可能性も考えられるとして、明らかになった場合には香港の法律に則りしかるべき対応を行うとしている。
外務省では、在香港総領事館がKDDI香港のサービスを利用しており、KDDI香港からの連絡により、在香港総領事館に宛てたメールが第三者に転送された可能性があることが判明したと公表。総領事館では、KDDI香港に対して原因の究明とともにさらなる再発防止策を取るよう強く申し入れた。また、この件は総領事館に宛てたメールが届かなかったという事例で、内部情報の流出は無かったとしている。
関連情報
■URL
電子メールサービスの障害のお知らせ(KDDI香港)
http://www.kddi.com.hk/jp/information/index.html
在香港総領事館あてインターネット・メールの受信障害(外務省)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/h20/8/1182708_914.html
( 三柳英樹 )
2008/08/19 19:15
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