米Intelと米Yahoo!は20日、Intelアーキテクチャを採用したテレビや家電製品で利用できる、テレビ向けアプリケーションフレームワーク「Widget Channel」の開発計画を発表した。
Widget Channelは、テレビ画面上で利用できる小さなインターネットアプリケーションだ。基盤となるプラットフォームには「Yahoo! Widget Engine」を利用する。
Widget Channelアプリケーションの開発には、JavaScript、XML、HTML、Adobe Flashを利用する。こうした既に多くの開発者が利用している開発環境が利用できるため、テレビ向けのアプリケーション開発が一層容易になることが期待される。また、Widget Channel向けの開発を行うために、IntelとYahoo!はテレビメーカーや家電メーカー、広告業界、出版業界向けに開発キットを提供する予定だ。
Widget Channelでは、「Widget Gallery」も同時に利用できるようになる。開発者はこのギャラリーに自分のアプリケーションを公開可能で、ユーザーは使いたいウィジェットを選ぶことができる。
ウィジェットを使って行えることとしては、動画視聴、ニュースや株式情報の表示、友人たちとの連絡などがあり得る。さらに、現在視聴中の番組の追加情報を得たり、新しいコンテンツやサービスの発見、お気に入りを家族や友人と共有することも考えられるだろう。
すでに、このようなテレビウィジェットアプリケーションに関心を持つ企業と接触が持たれつつある。その中には、Disney-ABC Television Group、eBay、Joost、Samsung Electronics、東芝などが含まれている。
IntelとYahoo!は、今後テレビウィジェットを拡大していくため、業界関係者と協力しながら、必要なオープン標準規格の開発を推進していく考えだ。その1つとして、一部のテレビウィジェット開発者に対して、開発キットの初期バージョンをすでに提供し始めている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://yhoo.client.shareholder.com/press/releasedetail.cfm?ReleaseID=328918
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2008/08/21 13:22
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