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7月は犯罪集団によるフィッシング攻撃が減少、RSA調査


 RSAセキュリティは26日、フィッシングサイトの監視センター「AFCC(Anti-Fraud Comand Center)」がまとめた2008年7月のオンライン不正状況レポートを公開した。7月に確認されたフィッシング攻撃数は9242件で、6月に比べて4000件以上減少。この理由についてRSAセキュリティでは、「Rock Phish」と呼ばれる犯罪集団などによる攻撃が減少したためと分析している。

 金融機関を狙ったフィッシング攻撃では、米国の金融機関を狙う攻撃の割合が依然として高く、7月も米国の金融機関を狙った攻撃が全体の60%を占めている。その他の国の割合は、2位が英国(11%)、3位がカナダ(6%)など。

 フィッシングサイトのホスト元となった国も、米国が59%と多数を占めている。以下は、2位がルクセンブルグ(10%)、3位がフランス(6%)など。また、7月には日本にホスティングされたフィッシングサイト数が176件と過去最多となり、今後も脆弱性の存在するサーバーなどが狙われる可能性があり、引き続き警戒が必要だとしている。

 7月のトピックスとしては、オンライン犯罪者向けに有償で提供されていたマルウェア感染キット「Neosploit」が活動を終了したことを紹介。Neosploitは、複数の脆弱性を突いて多数のPCにトロイの木馬などを感染させようとするキット。これまでに月2回ペースでアップデートを繰り返していたが、7月中旬に開発チームが「採算が合わなくなった」として終了を宣言したという。RSAセキュリティでは、彼らが本当にビジネスを断念するのかは分からないが、需要が存在する限りは誰かがマルウェア感染キットを提供するだろうとしている。


関連情報

URL
  RSAオンライン不正状況レポート 2008年7月(PDF)
  http://www.rsa.com/japan/products/consumer_solutions/fraudaction/OnlineFraudReport/RSAOnlineFraudIntelligenceReport_2008July.pdf
  RSAセキュリティ
  http://japan.rsa.com/

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( 三柳英樹 )
2008/08/26 12:52

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