ソースネクストは27日、PCソフトをUSBメモリに収録して販売する「Uメモ」戦略を発表した。第1弾として、主力製品7タイトルをCD-ROM版と同じ価格で9月5日に発売する。
USBメモリの容量は1GBで、ハード提供元はトランセンドジャパン。USBメモリからソフトをインストールして使用する。ソースネクストでは、USBメモリ版の特徴について、ウルトラモバイルノートなどCD-ROMドライブを搭載していないPCでも使用できること、インストール後は記録メディアとして利用できること、インストール時間の短縮などを挙げている。
「Uメモ」第1弾ラインナップは、「ウイルスセキュリティZERO(3台まで使える新パッケージ版)USBメモリ版」4980円、「筆王ZERO(2009年パッケージ)USBメモリ版」4980円、「携快電話ZERO USBメモリ版」4980円、「ホームページZERO USBモリ版」9800円、「驚速 for Windows XP USBメモリ版」3970円、驚速 for Windows Vista USBメモリ版」3970円、いきなりPDF Platinum 特別版 USBメモリ版」3970円。
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Uメモ第1弾ラインナップ
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利用イメージ
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● 次は記録メディアの常識を変える
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ソースネクストの松田憲幸代表取締役社長
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コモディティ化戦略
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ソースネクストは、27日に開催した事業戦略戦略発表会で「Uメモ」について説明した。
同社の松田憲幸代表取締役社長は、ソースネクストが取り組んできた「コモディティ化」戦略(低価格化やスリムパッケージ、マルチチャネルなど)を説明し、「それによって販売本数シェア5年連続1位を獲得した」と話す。
松田社長は、「次は、記録メディアに焦点を当てて、コモディティ化戦略をさらに推進したい」とし、ほぼすべてのPCで使用できるUSBメモリに着目。「1980円化のときと同じように、まず主要ソフト7タイトルからUSBメモリ版を発売する」と述べた。
USBメモリ版のメリットとして、「USB端子を搭載したPCの普及率がほぼ100%である」「インストール後は記録メディアとして使える」「インストールが速く、静音である」ことなどを説明。メディアの認識やインストールの速さについてはデモも披露した。
また、価格を従来製品(CD-ROM)と同じに抑えているのも特徴だ。「普通、新しいメディアになると価格が上がるものだが、ユーザー目線で据え置き価格にした。これにより、USBメモリ版への移行を促進する」という。なお、当面はCD-ROM版と併売し、浸透すればUSBメモリ版のみに変えるという。
ソースネクストの小島智彰取締役経営企画執行役員は、「当初は、利益率が低下するだろうが、継続的なコストダウンや販売数量を伸ばすことでカバーしていく。また、中長期的に見ると、今後CD-ROMドライブを搭載しないPCが増えると考えており、早期にUSBメモリに方向転換することは意味がある」と述べた。
松田社長は、「映像や音楽など、新しいメディアでソフトを出したとき、すぐに広まらない理由はハードが普及していないから。USBは1998年からあり、ハードの普及率が100%。とても良い環境でソフトを出せる。USBメモリ版でPCソフト市場をさらに拡大したい」とアピールした。
ソースネクストでは、USBメモリ版について、第1弾で7タイトル、第2弾で13タイトル(10月3日発売)、年内で合計30タイトルを発売する。初年度100万本の販売を目指す。
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第2弾ラインナップ
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メディアの比較
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USBメモリとCD-ROMでの比較
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パッケージ
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店頭販売イメージ
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筆王2009年イメージキャラクターの西秋愛菜がPRに登場
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関連情報
■URL
ニュースリリース(PDF)
http://sourcenext.co.jp/pr/sozai/2008082701.pdf
( 野津 誠 )
2008/08/27 17:25
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