総務省は28日、2009年度予算の概算要求の概要を公表した。
ICT分野のうち、「『安心ネットづくり』の促進」には11億7000万円を計上している。これは、違法・有害情報対策相談窓口の強化や、コンテンツのレーティング普及促進、違法・有害情報対策のための検出技術の開発、迷惑メール対策に関する執行強化に必要な体制の整備、インターネットに関する利用者の啓発活動促進など、総合的な違法・有害情報対策を推進するものだという。2008年度当初予算額の6億5000万円の2倍近くになる。
危害サイト回避システムの実証実験、情報漏えい対策技術、サイバー攻撃を行うプログラムの感染防止対策技術、経路ハイジャックの検知技術の開発などを推進する「情報セキュリティの向上」には26億7000万円を計上している(2008年度当初予算額は21億4000万円)。
このほか、「デジタル・ディバイド解消戦略の推進」として184億円を計上(2008年度当初予算額は96億円)。ブロードバンド網の整備で地方自治体を支援する。
また、2009年度の新規項目として「完全デジタル化のリハーサル」の2億8000万円を盛り込んだ。アナログ放送の終了に伴う課題・対策を確認するため、地域限定でアナログ放送を先行停止する「リハーサル」を行い、影響を分析するという。
関連情報
■URL
平成21年度総務省所管予算概算要求の概要(PDF)
http://www.soumu.go.jp/s-news/2008/pdf/080828_9.pdf
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( 永沢 茂 )
2008/08/29 14:53
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