G DATA Softwareは29日、セキュリティ対策ソフトが新種ウイルスに対応するまでの時間差を狙う「ゼロアワー攻撃」が増えているとして注意喚起した。日本国内でも増加傾向にあるという。
G DATAでは、ウイルスが発生してからパターンファイルを配布するまでには、「早くて30分、通常ならば数時間から数日かかる」と説明。攻撃者は、この時間差を突いてスパムメールを送り、悪意のあるサイトに誘導したり、添付ファイルを開かせることで、ウイルスに感染させようとするという。
国内外に設置されているG DATAのラボの集計によれば、7月に世界で発生したゼロアワー攻撃は238件で、6月の50件から4倍以上に増加。日本国内でも、6月の3件から7月には11件、8月には14件の攻撃を確認し、増加傾向にあるという。なお、日本で発生したゼロアワー攻撃で使われているのは、9割以上が英文としている。
G DATAでは、「ゼロアワー攻撃の大部分は英文であるため、これまで日本語文化圏では感染するケースは少なかった」と指摘。しかし、ゼロアワー攻撃の数が増えることで、「興味のある件名や内容に思わずクリックする恐れも出てきている」として、注意を呼びかけている。
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■URL
G DATA
http://www.gdata.co.jp/
( 増田 覚 )
2008/08/29 17:03
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