インターネットイニシアティブ(IIJ)は28日、メールシステムに送信ドメイン認証技術「SPF/Sender ID」を実装するメールフィルタプログラム「ENMA」を独自開発し、オープンソースソフトウェアとして無償で公開した。
ENMAは、メールサーバーに「SPF/Sender ID」によるフィルタリング機能を実装するプログラム。SPF/Sender IDは、IPアドレスベースの送信ドメイン認証技術で、送信者のドメイン名からDNS上の送信メールサーバー情報を取得し、送信メールサーバーのIPアドレスが含まれているかを調べることにより認証を行う。ENMAはIIJが独自に設計から開発を行っており、IIJの商用サービス環境下でも安定的に動作する高品質なメールフィルタプログラムだとしている。
IIJでは、2005年から送信ドメイン認証を社内環境で試験的に導入し、2006年には自社開発のメールフィルタプログラムを個人向けサービス「IIJ4U」に適用するなど、送信ドメイン認証技術を自社のメールサービスに順次導入している。さらにENMAを無償公開することで、SPF/Sender IDの導入促進に貢献していくとしている。
公開にあたっては、財団法人インターネット協会と協力。SPF/Sender ID認証用ライブラリと、ライブラリを利用したSendmail/Postfix用のメールフィルタプログラムを、サイトで公開する。インターネット協会との連携によりサポートや付随するドキュメントを提供していくことで、一般企業からサービス事業者まで幅広い環境での利用を目指すとしている。
関連情報
■URL
ENMA公開サイト
http://sourceforge.net/projects/enma
ニュースリリース
http://www.iij.ad.jp/news/pressrelease/2008/0828.html
( 三柳英樹 )
2008/08/29 19:02
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