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携帯の“健全サイト”認定、GREEやMySpaceなど5サイトが取得


認定サイトには、EMAのロゴまたは認定番号が掲示される

EMAが公開した、啓発・教育コンテンツ「ケータイ・インターネットの歩き方」
 携帯サイトの健全性の審査・認定などを行う第三者機関のモバイルコンテンツ審査・運用監視機構(EMA)は28日、「コミュニティサイト運用管理体制認定制度」に基づき、「GREE」「MySpaceモバイル」「魔法のiらんど」「大集合NEO」「gumi」を適合サイトとして認定したと発表した。

 「コミュニティサイト運用管理体制認定制度」は、青少年の保護と健全な育成を目的にスタートしたもの。EMAの策定した「コミュニティサイト運用管理体制認定基準」に適合した運営・管理が行われているか審査する。具体的には、「組織体制」「規約違反投稿等に関する判断の基準と対応」「サイトパトロール業務内容」「ペナルティ設定・禁止事項」など15項目が審査項目となっている。

 EMAでは7月22日より申請の受け付けを開始しており、今回、同制度の最初の認定サイトが発表されたかたちになる。現在、他の申請サイトの審査を継続しており、今後、認定サイトを月2回発表していく予定だ。EMAでは認定後も、定期的に認定サイトを監視し、問題があれば注意・警告・認定取り消しを含む対処をとる。

 携帯フィルタリングサービスでは今後、こうした第三者機関の認定リストを反映するよう改善されることとなっている。現在の携帯フィルタリングサービスではカテゴリ単位で一律に規制されているコミュニティサイトであっても、認定サイトであれば除外されるようになる見込みだ。

 EMAではあわせて、啓発・教育コンテンツ「ケータイ・インターネットの歩き方」(携帯版)を公開した。イラストを交えながら、「一度公開した情報を『なかったこと』にはできません。インターネット上に掲載されている情報は簡単にコピーができてしまいます。」などと説明し、携帯電話やインターネットを使う上で青少年や保護者が理解しておくべきルールやマナーを訴える。認定サイトには、このコンテンツの設置が義務付けられている。


グリー本社ビル内にある「GREEパトロールセンター」
 GREEを運営するグリーでは同日、認定を受けたことを発表するとともに、同社がこれまでに行ってきたサイト運用・管理の取り組みを紹介した。

 まず、2006年11月に24時間・365日体制でコンテンツパトロールを開始。さらに2008年2月には、本社ビル内に「GREEパトロールセンター」を開設するとともに、社長直轄の「あんしん・あんぜん向上委員会」を設置することを発表した。また、GREE内での教育・啓発コンテンツも提供しているという。

 グリーでは、今後もサイト運用・管理体制を強化するとともに、「教育・啓発活動を積極的に推進していくことで、青少年のインターネット利用に関するリテラシー向上に貢献し、SNS運営事業者としての社会的責任を果たしていく」としている。

 一方、MySpaceモバイルを運営するマイスペースでは、「犯罪から青少年を未然に守り、より一層保護していくために、EMAが規定する基準への対応に加えて、18歳未満を保護する仕組みと機能の提供が必要」とコメント。フレンドではない18歳未満の登録者のプロフィールを閲覧できないようにするなどの対策をとっているとした。

 米国のMySpaceでは15歳以下が制限対象なのに対して、日米における未成年者のインターネット利用の状況の違いなどを踏まえ、制限対象を18歳以下まで引き上げるなどの日本独自の対応をとっているのだという。


関連情報

URL
  EMAのニュースリリース(PDF)
  http://www.ema.or.jp/press/20080829press.pdf
  ケータイ・インターネットの歩き方(携帯版)
  http://www.ema.or.jp/m/?FID=EM-004
  グリーのニュースリリース
  http://gree.jp/?mode=static&act=page&page=ext_press&id=press_release%252F2008-08-29

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( 永沢 茂 )
2008/08/29 19:26

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