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歩行者目線の街並み映像地図「LOCATION VIEW」、API公開へ


リニューアルした「LOCATION VIEW」のインターフェイス
 株式会社ロケーションビューは1日、車載カメラで撮影された道路からの風景映像を見られる地図サイト「LOCATION VIEW」のインターフェイスをリニューアルした。また、外部サイトからLOCATION VIEWを利用できるAPIを公開することも発表した。

 LOCATION VIEWは、Google マップスの「ストリートビュー」と同様に、道路からの風景映像を360度表示できるほか、前後左右への移動表示も可能なサービスだ。現在、東京23区(エリアカバー率約83%)、多摩地区(同29%)、横浜市(同56%)、名古屋市(同69%)、大阪市(同78%)、福岡市(同75%)などの地域の映像を整備。2006年6月に提供を開始し、行政機関や不動産業界などで利用されているという。

 例えば、消防・救急の指令システムに組み込まれて納品されたり、能登半島沖地震や新潟県中越沖地震での被災状況の把握にも利用された実績があるという。実際、カバーエリアには、大都市部のほか、新潟県柏崎市や石川県七尾市・輪島市なども含まれている。また、最近では自治体が観光コンテンツとして活用する事例も出てきており、姫路城を含む兵庫県姫路市の映像も公開されているという。

 LOCATION VIEWの無料サイトも一般公開しており、無料のアカウント登録を行うことで閲覧できる(登録不要のゲストログインでも、一部機能を利用可能)。なお、肖像権などへ配慮し、撮影は原則として公道からほぼ歩行者目線に近い視点で行い、公開画像では人の顔や車のナンバーが特定できないよう画像処理。また、住宅地では民家の表札などが特定できないよう、公開サイトでは画質を落として配信しているという。

 今回のリニューアルでは、約1メートル間隔で用意されている映像を1コマ送りで再生したり、簡単に再生スピードの調整を行えるようにした。また、常に方位を把握できるようにコンパスも表示している。位置情報と連動した画像内情報コンテンツも表示するようになり、そこから外部サイトへもリンクしている。

 APIについては、現在、利用登録の事前登録を受け付けており、準備が整いしだい提供を開始する予定だ。個人・法人を問わず無料で利用できるが、画像内情報コンテンツが表示されるため、今後、広告が掲載されることが考えられる。

 LOCATION VIEWではこれまでも、ブログパーツとして外部サイトに表示できるHTMLソースの発行機能があり、不動産サイトなどで活用例もあるという。しかし位置の移動はできず、その場で360度見回すだけだった。APIでは、位置の移動も含めた高度な利用が可能になる見込みだ。


関連情報

URL
  LOCATION VIEW
  http://www.locaview.com/
  ニュースリリース(PDF)
  http://www.idu.jp/data/ndtl_pdf/2008/080901_lv.pdf
  関連記事:趣味のインターネット地図ウォッチ 第25回
  http://internet.watch.impress.co.jp/static/column/chizu/2007/10/25/

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Googleマップの「ストリートビュー」機能、日本でも開始(2008/08/05)


( 永沢 茂 )
2008/09/01 18:55

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