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「心当たりのないメールはすぐ捨てよう」IPAが8月の呼びかけ


 情報処理推進機構(IPA)は2日、2008年8月のコンピュータウイルスおよび不正アクセスの届出状況を公表した。

 8月のウイルスの検出数は約19万個(前月比0.1%増)、届出件数は1811件(同25.1%増)。検出数の1位は「W32/Netsky」の17万7511個で、全体の9割以上をW32/Netskyが占める状況が続いている。

 8月の不正アクセスの届出数は15件で、うち10件に被害があった。また、不正アクセスに関連した相談も25件寄せられ、このうち13件に被害があったという。被害届出の内訳は、侵入が4件、DoS攻撃が1件、アドレス詐称が1件、その他が4件。その他の被害4件の中には、オンラインサービスのサイトに本人になりすまして何者かにログインされ、サービスを勝手に利用されていたものが2件(オンラインゲーム1件、Webメール1件)含まれている。

 侵入被害の4件については、他サイト攻撃の踏み台として悪用されたものが3件、レンタルサーバー上に設置してあるWebページを改竄されたものが1件。侵入の原因は、SSHで使用するポートへのパスワードクラッキング攻撃が3件などとなっている。

 8月にIPAに寄せられた相談は1616件で、このうちワンクリック不正請求に関する相談が545件となり、過去最多となった7月の件数をさらに上回った。その他の相談では、セキュリティソフトの押し売り行為に関する相談が18件、Winnyに関する相談が5件寄せられた。

 IPAでは8月に寄せられた相談の中に、「海外の有名ニュースサイトからのメールをクリックしたら、ウイルス対策ソフトが反応した」「メールで届いた有名映画女優の映像へのリンクをクリックしたら、“パソコンにウイルスが感染している”というメッセージが出続ける」といった、メール経由でのウイルス感染に関するものが複数あったことを紹介。怪しいメールは本文を開いて見ることをせず、すぐに捨てることが有効な対策だとして、メール中のリンクをクリックしないよう呼びかけている。


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URL
  ニュースリリース
  http://www.ipa.go.jp/security/txt/2008/09outline.html

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( 三柳英樹 )
2008/09/02 16:29

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