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Googleのブラウザ市場参入についてMozillaのCEOと会長がコメント |
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Googleが2日、独自開発ブラウザ「Google Chrome」のベータ版をリリースしたことにより、Firefoxを開発しているMozillaとGoogleとの関係に注目が集まっている。これに関して、MozillaのCEOであるJohn Lilly氏と、会長のMitchel Baker氏がブログでコメントを発表した。 まず、Mozillaが受ける影響についてLilly氏は、Internet Explorer、Safari、Operaなどに新ブラウザが加わり競争が増すため、Firefoxをより良いものに保ち続ける努力が必要だとの立場だ。さらにBaker氏はMozillaの役割について「Mozillaは、個々の人間、社会、市民の利益が最重要だとされる場所において、インターネットの部品を作るために存在する」と定義した。その上でMozillaは法的にも論理的にも非営利組織として組織されていることも説明している。 こうした前提があるため、Lilly氏もまずは議論の出発点として「普通の人間のために、賢い人々がより良いWebを作る方法を考えることは、絶対的に善である」とコメント。ひとまず、Googleの参入を歓迎していると言えそうだ。 Lilly氏はまた「MozillaとGoogleはこれまでの間ずっと、別々のミッションや存在理由、物事を行う方法を持つ、別の組織であり続けた」とも説明。別々の考え方を持ちながらも、これまで人的、技術的、経済的な交流が続いてきており、今後もこの交流が続くことに期待している。 さらにLilly氏はFirefox 3を「個人的には最良のブラウザ」とした上で、大幅なJavaScriptの高速化を図るなど多機能が搭載される予定のFirefox 3.1に期待感を表明した。 Baker氏は「Firefoxはインターネットを作る上で第一歩にすぎない」とも指摘し、「我々はMozillaが成し遂げられることの表面をなぞり始めたにすぎない。最良のものはこれから来るのだ」と結んでいる。 関連情報 ■URL John Lilly氏のブログの該当記事（英文） http://john.jubjubs.net/2008/09/01/thoughts-on-chrome-more/ Michel Baker氏のブログの該当記事（英文） http://blog.lizardwrangler.com/2008/09/02/mozilla-firefox-and-google-chrome/ ■関連記事 ・ Googleが独自開発ブラウザ「Google Chrome」ベータ版をリリース（2008/09/03）
（ 青木大我 taiga@scientist.com ）
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