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余計なスキャン省略、高速化を図った「ノートン2009」 |
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パッケージ版はオープンプライスで、9月13日に発売する。このほか、ダウンロード版限定で、2年間の更新サービスを付与したNAV2009を9975円、同じくNIS2009を1万2390円で販売する。 ● 怪しいファイルのみをスキャンする「ノートン インサイト」
スキャンを高速化する技術としては、スキャンの対象をリスクのあるプログラムのみに絞り込む「ノートン インサイト」機能を搭載。スキャンするファイルの数を減らすことで、スキャン時間の短縮を実現した。プログラムの信頼度については、シマンテックのホワイトリスト、1800万人の製品利用者からのフィードバック、プログラムのふるまいからリスクを分析する「SONAR」技術などに基づいて判定する。 新たな脅威に迅速に対応する技術としては、最新の定義ファイルやプログラムを5～15分ごとに自動的に更新する「パルスアップデート」機能を追加。ライセンス期間が有効である限り、ウイルスやスパイウェアなど新たな脅威に対応する定義ファイルに自動的に更新するほか、新しいコンポーネントや機能がリリースされたときには自動的にアップデートする。
● ユーザーの作業を邪魔しない「サイレント モード」
ゲームや映画、プレゼンテーションなどでアプリケーションが全画面モードに切り替わると自動的に移行する「サイレント モード」では、重要度の低いセキュリティ警告を表示しないことで、ユーザーの作業を中断しないようにする。この間のセキュリティ警告は、全画面モード終了後に確認できる。 従来からあった個人情報保護機能「ノートン ID セーフ」では、チュートリアルを強化し、ログインするサイトごとにグループ分けしたり、ログインするサイトを探すための検索機能を追加した。さらに、Internet Explorerからログインデータのインポートが可能となった。 なお、NAV2009には、「ノートン ID セーフ」やフィッシング対策機能などが搭載されていない。 米Symantecでコンシューマ製品のシニアディレクターを務めるデーブ・コール氏によれば、NIS2009では「可能な限りのパフォーマンスを引き出すため、製品を徹底的に見直し、コードの各行、各バイト、すべての機能を点検。スキャニングエンジンからユーザーインターフェイスまで、製品のほぼあらゆる局面にわたって300カ所以上を強化した」という。 なお、セキュリティ対策ソフト市場では、ソースネクストがUSBメモリに収録して販売する戦略を打ち出している。USBメモリを用いた販売戦略についてコール氏は、「避ける理由はないが、まずは市場が何を求めるかを見極めたい」として、当面は対応しないことを明言。今後成長が見込まれるUMPC（ウルトラモバイルPC）にはCD-ROMドライブが搭載されていないものが多いが、この点についても「ネット接続していれば、従来通りのダウンロード提供も合理的である」と話した。 シマンテックではこのほか、新製品発売にあわせて、今後1年間にわたり、広告キャンペーンのイメージキャラクターに中川翔子を起用することを発表。さらに、高度100kmで宇宙空間を体験できる宇宙体験旅行をプレゼントするキャンペーンなども行う。応募期間は10月31日まで。 関連情報 ■URL シマンテックストア http://www.symantecstore.jp/ ■関連記事 ・ 確かに軽かった「ノートン2009」、ベータ版レビュー（2008/08/21） ・ シマンテック、スキャンやUI反応など“軽く”なった最新版「ノートン」（2007/09/07）
（ 増田 覚 ）
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