欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は15日、ハンガリーの首都ブダペストに設置されている欧州工科大学院(EIT)の運営委員会の初会合を開催した。会合に先立ち、EIT開設の記念式典が行われ、ハンガリーのジュルチャーニ首相、欧州委員会のバローゾ委員長らが挨拶に立った。
今回の会合は事実上、大学院が機能する初めての行事であるだけに、バローゾ委員長は、その開設を素直に祝福する祝辞を述べた。EITは今後、優秀な学生や研究者を集めることによって、世界の技術革新の中心となるべく活動を行っていく。
欧米間の格差を指摘するビジネス界は、その原因を大学の格差とみており、特に技術革新の中心的存在の欠如をEUの欠点として指摘する声が85%にも上るとされている。EITでこのギャップを埋め、米国に対して優位に立とうとするEUの意気込みが感じられ、ビジネス界からも支援が予定されているという。
運営委員会は18人の委員から成り、学者のほか、ビジネス界からもメンバーが選ばれている。15日の会合では、今後の運営について詳細な議論が交わされた模様。2010年までに知識・技術革新委員会を数個設置される予定であるとしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://europa.eu/rapid/pressReleasesAction.do?reference=IP/08/1318&format=HTML&aged=0&language=EN&guiLanguage=en
欧州工科大学院(英文)
http://ec.europa.eu/eit/
( Gana Hiyoshi )
2008/09/16 13:34
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