米Appleは1日、iPhone関連の開発者に要求されていた非開示契約(Non-Disclosure Agreement:NDA)の一部を取り下げると発表した。この決定には、開発者コミュニティからの批判が影響しているものと考えられる。
iPhone OS用製品の開発を行うためには、iPhone Developer Programに参加し、そこでAppleとの非開示契約を結ぶ必要があった。この契約では、開発内容について述べることが禁じられていたため、開発者同士で開発手法について議論したり、ブログに書いたり、書籍を書くことなどが事実上不可能となっていた。
Appleは今回、この非開示契約の一部を取り下げた。これまではiPhoneが関係するすべての技術に関して適用されていたが、今後は、すでにリリースされたiPhoneソフトウェアに関しては非開示契約から除くことになった。ただし、まだリリースされていないソフトウェアや機能に関しては、今後も非開示契約の下に置くとしている。
すでにiPhone Developer Programに参加している開発者に対しては、新しい非開示契約を1週間程度の期間内に送付すると説明している。
関連情報
■URL
iPhone Developer Programトップページに掲載されている案内(英文)
http://developer.apple.com/iphone/program/
■関連記事
・ 米AppleがiPhone 2.0ベータ版公開、SDKも用意し一大プラットフォームへ(2008/03/07)
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2008/10/02 12:28
- ページの先頭へ-
|