情報通信研究機構(NICT)は1日、レーザービームを用いた光無線通信により、1.28Tbpsの長時間伝送に成功したと発表した。
NICTでは、衛星間光通信の研究成果を応用・小型化することで、幹線系の光ファイバ通信と同じシングルモードファイバに直結できる超小型通信装置を開発。この装置を、イタリアのピサにあるサンタナ大学に持ち込み、同大学所有の1.28Tbpsのファイバ通信装置と組み合わせて、距離210メートルのビル間折り返し実験を実施。実験では、1週間以上に渡って安定した信号品質が確認できたという。
NICTでは、この技術は光ファイバを容易に敷設できない場所において、高速大容量通信を提供する手段として期待でき、小型・軽量の装置が開発できたため臨時回線などにも有効に活用できるとしている。また、実験に使用した装置は、10月3日まで東京ビッグサイトで開催される「産学官技術交流フェア」で展示する。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www2.nict.go.jp/pub/whatsnew/press/h20/081001/081001-1.html
産学官技術交流フェア
http://www.nikkan.co.jp/eve/sangakukan/
( 三柳英樹 )
2008/10/02 17:56
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